投稿日:2015年2月19日
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
大寒を既に越え、立春、雨水と、春に向け順調に二十四節気が巡っています。
冬来たり なば春トンガラシ
もとい、
冬来たり なば 春遠からじ。
春の足音も少しずつ近づいてきています。
さて、言わずもがなの講釈ですが、雨水とは文字通り雪から雨へ、気候も温む水解けの時期という意味合い。ですが、実際には前年の大雪からも分かるように、一年で一番積雪の量が多い頃でもあります。
この時期の気候は一進一退、暖かくなっては寒さがぶり返すの繰り返し。
雨水っていったってまだまだ寒いじゃないかチクショー、と降りしきる雪に怒りを覚えるか、今がピークだから後はだんだん暖かくなるだろうフフフと生暖かい視線を空に向けるのか、相対した人間の度量を、四季が試しているかのようです。
当方はそのどちらでもなく「勘弁して下さい」と亀のように首を引っ込めながらひたすら寒気に謝りつの出勤途次となりますが、やはりその人の度量が明確に現れていると言えます。
ちなみに二十四節気、雨水のつぎは啓蟄(けいちつ)。「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という、これまた人によっては悪夢のような節気となりますが、虫さんとて暖かい春を待っていたのです、文字通りの暖かい視線で迎えてあげたいところです。
さてさて、雨水といえば昔から農耕の準備を始める目安として知られていました。
そう、もちろんここさいたま市北区宮原でも、春へ向けた準備が着々と進んでいたのです。
もともと農業の経験豊富なお客様が多く、今はもう引退したけど、本当は草取りが一番の趣味だった、という農業の守り神のような方もいらっしゃる南国の唄。
足腰が弱ったことにより畑までの移動が困難になったことが主たる引退理由ですが、それも南国の唄の送迎車でラクラク移動。
であるならば、近くに借りた畑に、雨水を待ち構えてタネを植えに飛んでいくのは当然の成り行きです。
アスファルトの上より土の上のほうがしっくり来る、とは赤い帽子のA様談。
この中腰姿勢、なかなかしんどいものですが、長年のクンフーによるものか抜群の安定感を発揮。そのままの姿勢であちらこちらへ躍動します。躍動という言葉を使いましたが、こんなに生き生きと動くA様もなかなか珍しいのです。
ほらほら、人間トランスプランターよ(笑)
という農家ジョークまで!(普段はおっとり真面目なA様が!)
どこが笑所なのだろうか・・・ そしてトランスプランターとは? と思いながらも、この流れを絶やしてはならない! との認識で一致するスタッフ、何はなくともアハハハ、とらんすぷらんたーって!(笑)と追従します。
※ちなみにトランスプランター近影
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC&sa=X&es_sm=122&biw=1920&bih=907&tbm=isch&tbo=u&source=univ&ei=uL_lVMnwIpDm8AWm_IHoDA&ved=0CBwQsAQ
さて、タネをまき水をまいたら、ビニールをかぶせてミニビニールハウスを建立します。
真ん中に映る、気合の入った雨具を装備している方も当然のように農業の経験豊富、数年ぶりの農作業よ、と嬉しそうなB様です。
今回のビニールハウス建設も、ひとえにB様の立案からなります。
なにしろ農作業の経験など皆無のスタッフ。
どのように土を耕せばいいのか、種はドレくらいの深さにドレくらいまけばいいのか、1から10まで分からないことだらけです。
土とは無縁の大都会大宮育ちは、まいたタネから芽が出ることすら半信半疑です。
そんな折、B様より雨風や害虫からの保護の為、ビニールハウスを作った方が初心者は却って手間が少なくなって良い、との由。
更には初心者にも優しい簡易ハウス建設方法まで伝授頂き・・
的確な指示の元、最低限の資材と手間で、この通りあっという間です。
なんだか僕って農業の才能があるんじゃないんですかね!
にわかに農業熱を帯びるスタッフと、それを微笑ましく眺めていたA様B様でした。
ちなみに今回ご指導によりホウレンソウに水菜などなど主に葉っぱ系を植えてみました。
なんでも寒さに強い上に、1,2ヶ月で大きくなってすぐに収穫できるホウレンソウは初心者にうってつけなのだとか。
一時間ほどの農作業、長靴の土を落として靴に履き替えて、アスファルトの上で腰を伸ばして終了となりました。
(我々はしっかりとしたアスファルトを踏むと「戻ってきた」というような感覚を覚えますが、A様B様はその反対のようで、車に乗り込む直前まで土の上での歓談に憩われていました)
帰りの車内、まだ芽も出ていないホウレンソウをふんだんに使用した献立を考案しその妙味に思いを馳せるスタッフですが、果たしてこれが取らぬ狸の皮算用となるのか否か、危なっかしくて目が離せません。
A様B様、引き続きご指導をお願いします!
それではまた!