投稿日:2015年6月20日
ブログをご覧の皆様、こんにちは。
以前に大宮地場産の野菜作りを始めたことをご報告しました。
大宮地場産?! 野菜作っています!
あれから40年! という有名な台詞がありますが、あれから
幾星霜の年月が流れたでしょうか
タネをまいてからというもの、その日の星の配置で明日を占う古代人のように、南国の唄スタッフは空を気にするようになりました。
その日の空模様を見ては一喜一憂、炎天の折には水をやりに行き、雨が降ったら振り過ぎないように祈り(ついでに照る照る坊主のひとつもこさえ)、晴雨の際にはマメに草引きに行く、といった按配で、これもまた立派な機能訓練の一環と言えましょう。
さて、梅雨の合間の五月晴。斥侯から戻ったスタッフより、そろそろ植えていたキュウリが大きくなってきました隊長! という報告を受けていよいよハーベストるぞと外に出れば、そこは6月6日の芒種を越え、22日の夏至を迎えようかというさわやかな外気が広がっていました。
まさに収穫日和です。
そしてここに、ものすごい立派なキュウリが採れました。
この深いみどり。略して深緑色といったらありません。
適当に切り分けて味見をしてみましたが、あんまり太いので、小柄な女性のお客様など口に収まらないほど。
大口開けることに関しては絶対の自信を漲らせていたスタッフも、頬張った瞬間口中キュウリで満たされて、危うくウリでおぼれるところでした。
はたまた、あまりに大きい野菜を前に興奮し、これは凄い立派ですね! と思わず無造作にむんずと握ってしまった私ですが、新鮮なキュウリには棘があるというのは農家の間では常識以前の当たり前だそうで。
綺麗な花同様、美味しい野菜にもとげはあることを身をもって学んだものでした。
さて、あわせて収穫されたナスとピーマンは、お客様の目の前でシェフが火を入れる欧風BBQスタイルで提供します。
採れたてを焼き立てに。そこへ塩を振っていただきましたが、これ以上贅沢な食べ方がありますでしょうか。気分はプチ王侯貴族。
ナスの甘いこと! 皮も味が濃くって、ナスじゃないみたい!
ピーマンにまったく苦味がないから、これならウチの孫も喜んで食べるんじゃないかしら!
などなど、この日の昼食は欧風どころか川原のバーベキューのような盛り上がりを見せたのでした。
さて、キュウリですが、シンプルに塩漬けにすることになりました。
どう食べても美味しいのは決まっていますが、新鮮な状態でこそ本領発揮する調理法は、モロキュウと並んで塩漬けが同率一位を争うのではないでしょうか。
なにしろ店売りキュウリの倍はあろうかという太さ。
一本二本切るだけで一食分どころか、一般ご家庭の2,3日分のキュウリ漬が出来上がります。
そしてこちら、翌日のお昼にお皿に取り分けたキュウリの浅漬けとなります。
塩でつけることによって、皮の緑色がぐっと濃くなったように思います。
さっそく取り分けて、一足早い夏の訪れを味わっていただきましょう。
青臭さがないのねー キュウリとかキャベツとか苦手な私でもこれなら美味しくいただけます。
それどころか味が濃いですよね! キュウリには味なんてないと思ってたのに、ちゃんといいお味!
このキュウリでわかめやタコの酢の物作ったら酒に合うだろうなぁ・・・
大量に用意したはずのキュウリ漬もすぐになくなり、あわてて翌日分の仕込を開始するスタッフ一同でした。
なにせ、お弁当のおかずよりキュウリをおかずにご飯が進むものだから、その消費量は並大抵ではありません。
このまま農園での豊作が続けば、キュウリ消費量において我が県が上位に食い込むことも可能なのではないでしょうか。
(ちなみに平成26年度の埼玉県の年間消費量は24,8本で、全国7位だそうです)
さて、梅雨明けまでいま少し。長雨に負けずキュウリを始め畑の野菜たちはすくすくと生長しています。
過たず季節の恵みをお客様にお届けできるよう、私たちスタッフも引き続きクワを握る手に力を込めていきたいと思います。
それではまた!